旬の魚介 〜4月〜若布(ワカメ)

『ワインをもっと楽しんでいただきたい!』
四方を海に囲まれた島国に住む私たち日本人に最も馴染みのある食材”魚介”。 古来多くの魚が獲れ、主菜とされてきました。 日本人の体質にあった食材ともいえる魚介の月々の旬のものを選び出しワインと食材の組み合わせをご提案させていただきます。実際にスタッフで組み合わせを試した声も掲載させていただきますので是非ご参考にしてくださいませ♪
若布(ワカメ)について
ワカメはチガイソ科の海藻で、日本及び朝鮮半島沿岸に分布しています。ワカメといえば緑色のイメージがありますが生きている状態の時は昆布に近い暗褐色をしており、加熱によって色素成分とタンパク質の結合が外れるため緑色に変化します。
ワカメは「葉」「茎」「茎と根の境」の大きく3つの部位に分けられます。このうち味噌汁などで馴染みのあるワカメは葉の部分で、茎部分はそのまま茎ワカメと呼ばれています。肉厚でヒダがあり粘り気が強い「めかぶ」はワカメの付け根部分、厳密に言うならば生殖器(植物でいう花)のことを指します。別の海藻と思われる方も居ますが、めかぶもワカメの一部分です。
古くから日本各地で食べられいた食用の歴史が古い海藻類の1つで、養殖も行われています。
若布(ワカメ)の栄養
ワカメに豊富に含まれるヨウ素は、基礎代謝を活発にして肥満を予防、さらに甲状腺ホルモンと関係し、精神を安定させ、心身ともに活性化してくれる働きがあります。
カルシウムは、骨や歯を丈夫にし骨粗しょう症を防ぐ働きがあり、カリウムは、100g中に約730mgも含まれ、体内に蓄積されたナトリウム(塩分)を排出する作用により、むくみを抑え、高血圧を予防する効果があります。 また、水溶性の食物繊維であるアルギン酸がわかめには多く含まれており、大腸の働きを活発にして便通を促す働きがあります。 便通が順調になることによって、コレステロールや腸内の有害物質が体外に排出され、大腸がん・動脈硬化などの病気の予防にも効果的。
さらに、わかめに含まれる多糖類のひとつであるフコダインは、内臓に効果的に働きかける栄養素として、近年注目されています。 フコダインは、胃の炎症や潰瘍の予防・修復をする働きや、肝機能の向上、がん細胞を死滅させる効果、がんの発生・進行を抑える作用があります。また、体内のリンパ球を活性化させ免疫を向上、滋養強壮にも効果的。
ワカメは、体を活性酸素から守り、免疫力を高めるビタミンCや、肌荒れ・風邪の予防などに効果的なβ(ベータ)−カロチンの他、ナイアシンやビタミンA、B群、Kなどのビタミンも、野菜並に多く含んでいます。 わかめは豊富な海洋・栄養成分を持ちながら極めて低カロリーであり、ダイエットに、健康増進に毎日摂りたい食材です。

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追伸
今月の旬の魚介は「わかめ」という事で、大好きな若竹煮と初めて食べるわかめのチヂミを作ってみることにしました。
合わせるワインは若竹煮にはワシントン州のイヴ・シャルドネ、チヂミにはニュージーランドのペンカロウ・ピノノワールにしてみました。
イヴ・シャルドネはクリーンでクリスピーな味わいでラベルの通り林檎を思わせるふっくらとした果実とアプリコット、洋梨のニュアンス。ミネラル感もあり、ドライなフィニッシュです。若竹煮と合わせてみるとベストマリアージュ!イヴのいいところが引き出されてくるという感じでした。わかめのヨード香も全くなく春を感じる組み合わせでした♪
ペンカロウ ピノノワールは一言でいうとグラマラス!バラの花、紅茶、熟したあんず、黄桃、スパイス、余韻も長く飲みごたえのあるピノノワールです。チヂミと合わせてみると可もなく不可もなくといった感じで合わなくはないのですが、ピノノワールが勝ってしまう様でわざわざ合わせなくてもいいかな?という感じでした・・・
そこで、急遽、シミ・ドライ・ロゼとバロン・ド・ブルバン・ブリュット・ロゼを合わせてみると、こちらのほうがマリアージュしていてごま油やニンニクとも良く合っていました。そしてロゼを出した途端、食卓が急に春らしくなったのでやっぱりロゼは春だな〜♪と再確認できました!
以上、実際に合わせてみた感想でした!
〜副店長まいこ〜

