旬の魚介 〜4月〜

『ワインをもっと楽しんでいただきたい!』
四方を海に囲まれた島国に住む私たち日本人に最も馴染みのある食材”魚介”。
古来多くの魚が獲れ、主菜とされてきました。
日本人の体質にあった食材ともいえる魚介の月々の旬のものを選び出しワインと食材の組み合わせをご提案させていただきます。実際にスタッフで組み合わせを試した声も掲載させていただきますので是非ご参考にしてくださいませ♪
カツオについて
「目に青葉 山ほととぎす 初カツオ」(山口素堂)などと詠まれ、春から初夏の風物詩となっているカツオ。江戸では「初カツオを食べないのは江戸っ子の恥」ともいわれるほど、私たち日本人にとっては、長い歴史を持つ食材です。
ご存知のように年2回、旬があるカツオには、春になると黒潮に乗って北上してくる「初ガツオ(上りガツオ)」と、 水温の低い親潮にぶつかると、Uターンして初秋頃から南下してくる「戻りガツオ(下りガツオ)」があります。
これから旬を迎える北上中の初ガツオは、脂身よりも赤身が多く、サッパリとしたみずみずしい味わいが特徴です。 表面をサッと炙ってタタキにすると、爽やかな風味がいっそう引き立ちます。
一方、夏場にエサをたっぷり食べた戻りガツオは、春よりも肥えて脂を蓄えています。 とくに脂の乗った腹側の身は、マグロのトロのような美味しさです。
それ故に、「初カツオならタタキに、戻りカツオは刺身で」と言われています。
カツオの栄養
カツオに多く含まれているのが、血液をサラサラにすると言われている成分です。その含有量は魚の中でもトップクラス。これらの成分は脳の働きを活性化し、血液をサラサラにするといわれています。
また、疲労回復の効果や造血作用のあるビタミン類やミネラル成分もバランスよく含まれ、その他にもカルシウムの吸収を促進したり、肝機能の働きを助けるなど、健康に役立つ栄養素もたっぷりだそうです。低カロリーで高タンパクなので、ダイエットにもうってつけです。
高血圧、動脈硬化などの生活習慣病、悪性貧血や子どもの発育不全、女性の不妊症、痴呆などの症状を予防する食材として近年注目されているそうです。

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魚のあっさりオイル煮 残りものの刺身を活用できる、オイル煮。マグロでつくれば自家製ツナの出来上がり! ニンニクの風味と魚の旨味でコクのある味わいです。魚を取り出しマヨネーズと和えれば、ノドごしのよいビールによく合います。フォークで魚をつぶして、煮汁ごと温めてスープにして頂いてもいいですね。 ![]() アデレーダ・セラーズ ”バージョンロゼ” アンナズ・ヴィンヤード パソロブレス ピンクレモネード色のロゼワインはスイカやシャープなライムの香りを感じます。フレッシュなストロベリー、マンダリンオレンジ、バラの花びらのアロマと野イチゴのピューレやローズウォーターのような華やかなフレーバーが広がります。上品なスタイルは飲み飽きする事が無く、少しの蜂蜜の風味を伴いながら心地よいグリップ感と活気のある酸味のあるフィニッシュを迎えます。 ![]() ブラッケンブルック ”シャングリラ” しっかりと日差しを浴びたプラムやブラックベリー、胡椒やバラの花びらなど溢れるような香り。凝縮感のある黒果実にまろやかな酸味、味わいの決め手となっている飲み手に高揚感を与えるアーシーな風味が、さらなる複雑さをもたらします。飲み応えのあるコストパフォーマンスに優れたワインです。 |
カツオのたたき 大皿にたっぷりと盛ったカツオのたたき。鰹を節に切り、表面のみを炙った後、冷やして切り、薬味とタレをかけて食べるもので、別名「土佐造り」とも言います。カツオは炙ることで薫製にも似た香ばしさがつき、余分な水分が減り食感が向上し、味が濃厚になる効果があると言われています。 ![]() グロリア・フェラー パチパチと力強い気泡と共にサクランボやピーチにバニラのニュアンスが加わり、華やかに香りが広がります。ふっくらとした味わいは厚みがあり、口いっぱいに広がるやわらかなチェリーやレモンを思わせる 風味が余韻まで持続します!はじけるような小粒の泡が爽快な1本です! ![]() ジラソーレ ピノノワール イチゴやラズベリーにザクロの鮮やかな香りにマフィンの甘い香りが加わり華やか。柔らかい口当たりにチャーミングな赤い果実のフレーバー、洗練された旨味が味わいに奥行きを持たせ、心地の良いミネラルのニュアンスと共に広がります!また、ピノの醍醐味ともいえる時間の経過と共に様々な味わいへと変わり、目が離せないタイプのワインと言えるでしょう! |
追伸
スタッフでミーティングした結果、オイル煮にはソーヴィニョンブラン、タタキにはピノノワールが合いそうだという事になりました。実際にオイル煮とタタキを作って、ワインを合わせたところ・・・
何と、ソーヴィニョンブランとオイル煮は合わすのは難しかったです。魚の臭みが出てしまい、何故ソーヴィニョンブランを合わせなければいけないのか?その理由がみつかりませんでした。むしろ、ピノノワールの方がマリアージュしていて驚きました!
そして、タタキにはピノノワールが合いました。どちらかというと、アーシーな感じのピノノワールだったので余計そう感じたのかもしれません。やはり赤身には赤ワインが合わせやすいのでしょう。タタキの薬味と良く合っていて美味しく感じました。ただ、ニンニクが多すぎると、ワインの味わいがかき消されてしまうので注意が必要です。
以上、実際に合わせてみた結果でした。ちなみに、合わせたワインはソーヴィニョンブランがジョエルゴット、ピノノワールはジラソーレでした。

