旬の魚介 〜5月〜

『ワインをもっと楽しんでいただきたい!』
四方を海に囲まれた島国に住む私たち日本人に最も馴染みのある食材”魚介”。 古来多くの魚が獲れ、主菜とされてきました。 日本人の体質にあった食材ともいえる魚介の月々の旬のものを選び出しワインと食材の組み合わせをご提案させていただきます。実際にスタッフで組み合わせを試した声も掲載させていただきますので是非ご参考にしてくださいませ♪
ホタテ貝について
ホタテ貝は東北から北海道を主産地とする寒海性の貝類で、海底の海藻などに産卵し、 5年で15センチ位に成長します。市場には天然物と養殖物とが流通していますが、天然物の多くは 「地撒き(じまき)」といって稚貝を海にまき、約3年かけて自然に育てた物です。
成貝になるのに3年ほどかかり、3年目の春からが出荷のピークとなります。 産卵期は2月から3月頃にかけてで、4月頃にはほぼ卵巣や精巣がなくなります。 身が厚くなってタンパク質が増え、旨みが濃くなる時期は5月頃から7月頃にかけてで、 その後8月に入ると水温も上がるせいか身が痩せてきます。 身がふっくらとして美味しい旬の時期は5月から7月にかけてと、産卵に向け卵巣や精巣が大きくなる前の 11月頃から12月頃となります。
ボイルした貝柱はつけ焼きにしたり、天ぷら、炊き込みご飯の材料になります。 当然、そのまま食べても美味ですね。中華料理の材料としてお馴染みの乾貝柱は、水でもどして、 もどした水は出汁に、貝柱は煮たり、ほぐしてご飯に炊き込んだりすると良いでしょう。
ホタテ貝の栄養
ホタテ貝は高タンパクなうえ、肝機能を強化するタウリンが多く含まれています。 疲労、ストレス、過食、アルコールなどで疲れた肝臓を元気にしてくれるであろうヘルシー食品です。 (成人男性が1日に必要とする量は中ぐらいのホタテ1個で十分にまかなえます。)
また、鉄や亜鉛などのミネラルを豊富に含み、コレステロールを下げ、 動脈硬化や高血圧症を予防する効果や、滋養強壮にも効果があると言われています。
ホタテ貝に含まれるアミノ酸はタウリンだけではなく、アスパラギン酸やグリシンなどのアミノ酸を多く含んでいます。 アスパラギン酸には、エネルギーや窒素(ちっそ)の代謝(たいしゃ)を高める、 マグネシウム、カリウム、カルシウムなどのミネラルをスムーズに全身へ運ぶといった作用があります。 グリシンは、中枢神経系の機能に不可欠な物質で、脊髄(せきずい)や脳幹に高濃度に存在し、 コラーゲン中の3分の1程度含まれます。
ミネラル、ビタミンも豊富なうえに、低脂肪で、良質たんぱく質を摂れる食材として、 美容やダイエットにも非常に有効だと言われています。

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ホタテの香草パン粉揚げ ふっくらしたホタテと、香ばしいパン粉の食感がマッチ。コショウがきいているので、お酒のおつまみとしてもぴったりです。 焼きたてを辛口の白ワインや白のスパークリングと合わせて、食卓を華やかに演出してもよいですね。 もちろん、冷えたビールともよく合います! ![]() クライン ピノグリ ソノマコースト みずみずしく酸味が際立ちすっきりとした味わい後味もキリッと締まっていて爽快感が口の中に残ります和食全般からアジアンフード光物のお寿司や魚の塩焼きなど、いろいろな食事に添えたくなる一品です。海から流れ込む霧の通り道で造られる、フレッシュでクリスピーな白ワインです。 ![]() シャトー・モンテレーナ(モンテリーナ) リースリング ポッターヴァレー グラスを回すとレモンの花の香りやスイカズラ、バラの花びら、新鮮なカットメロンやシナモンが広がります。粘性のある口当たりから活気のある酸味を感じ、アプリコット、パイナップル、レモンキャンディの味わいへと続きます。フィニッシュにはレモンメレンゲとコブミカンが後を引く豊かで爽やかな仕上がりです。 |
ホタテのベーコンバター ホタテのプリプリした食感と、ベーコンの旨味がたまりません。小さなホタテでも食べごたえがアップ。 バターはベーコンの油を引き出すために使うので少量でOKです。少量でもバターの風味はバッチリです。シンプルで簡単なのに、とっても美味しいです♪ ![]() ブラックストーン メルロー カリフォルニア ダークチェリーやベリーの豊かな果実にスパイシーなクローヴの香りが立ち上がります。濃厚なブラックベリー、プラム、ラズベリーの味わいに ソフトなタンニン、ほのかなバニラやトーストされたフランスパンの風味が感じられます。 柔らかい風味が余韻に広がります。 ![]() ヴァレンタイン ”アッパーベンチ” メルロー メンドシーノ 2003年 大変希少な蔵出しバックヴィンテージ2003年です。ヴァレンタイン氏はこの盆地が生み出す昼夜の寒暖差を利用して凝縮感とエレガンスを併せ持つ高品質なブドウを作り続けてきました。また彼は最良の区画から毎年近隣の優良な生産者に依頼し数百ケースのみ自身の名を冠したワインを造り積極的には販売はせずストックしてました。 |
追伸
帆立に合いそうなワインをミーティングした結果、帆立の香草焼きはピノグリ、帆立のベーコンバターにはメルローを合わせてみよう!という事になりました。 実際にそれぞれの料理を作ってあわせてみました。
結果は・・・帆立の香草焼きとピノグリは見事にマリアージュしていました!帆立の甘みとピノグリのほのかな甘み、香草やニンニクの苦味がピノグリの苦味とマッチし、まるでレモンをかけた様なメリハリがありました。 帆立のベーコンバターとメルローもよく合っていました。帆立の甘みとベーコンの旨味、香ばしさがメルローの甘みとよくマッチし、マリアージュしていました。 ただ、帆立だけだとメルローが、勝ってしまうのでベーコンを巻く事でバランスよくマリアージュする事が分かりました。
以上、実際に合わせてみた感想です。ちなみに、合わせたワインは白がクラインのピノグリで、かなりドライなタイプで食材はマルチに合わせられる優等生タイプです。赤は長期熟成された旨味たっぷりのヴァレンタインメルローでした。

