旬の魚介 〜8月〜蛸(タコ)

『ワインをもっと楽しんでいただきたい!』
四方を海に囲まれた島国に住む私たち日本人に最も馴染みのある食材”魚介”。 古来多くの魚が獲れ、主菜とされてきました。 日本人の体質にあった食材ともいえる魚介の月々の旬のものを選び出しワインと食材の組み合わせをご提案させていただきます。実際にスタッフで組み合わせを試した声も掲載させていただきますので是非ご参考にしてくださいませ♪
蛸(タコ)について
海に住む軟体動物で、発達した吸盤がある8本の触手が特徴。 日本各地で漁獲されますが、国産物は高価でそのほとんどが日本料理店などへ卸されるため、市販されているタコはアフリカ近辺で漁獲されたものです。 タコには足がありません。8本(正確には4対)あるのは腕です。 俗に言う「タコの頭」は胴にあたり、胴と腕の間の眼がある部分が本当の頭です。 足が無い代わりではありませんが、タコには心臓が3つあります。これは筋肉への多量の酸素供給を 行うためです。 軟体動物の中でも特筆して高い知能と学習能力を持ち、色素胞を用いて体の色を変えたり、周囲の物体や他の物へ擬態することもできます。 イカと同様に墨を吐きますが、食用にするには薄く油分が少ないため、パスタに絡めるには大量のタコが必要で、イカスミのようにはいきません。 アメリカやヨーロッパでは、その見た目から〈デビルフィッシュ〉と呼ばれ忌み嫌われており 実はタコを食用とする国は世界的に見ても少なく、日本も少数派のひとつ。
蛸(タコ)の栄養
タコには、血圧を正常に保つ働きや、視力の低下を防ぐなどの働きがあるタウリンが豊富に含まれています。魚介類の中では、抜群のタウリンを含んでいる食材となっています。 また、タコに含まれるビタミンB2は、美容効果が非常に優れていると言われており、肌を綺麗に保ち、なおかつ新しくしてくれる効果が期待できます。また、このビタミンB2は、髪の毛や爪などにも効果的なことから、身体を新しく生まれ変わらせてくれる食材とも言えるのです。 動脈硬化の原因となるコレステロールが多いことから、長く敬遠されがちでしたが、近年タコの豊富なタウリンにコレステロール値を下げる働きがあることがわかり、その役回りが大きく変化し、一躍コレステロールを抑える健康食材としての価値が高められました。 美容効果が非常に高いので、男性にも女性にもおすすめの食材と言えます。 ただしタコは、消化に時間がかかるので胃腸の弱い方は食べ過ぎに注意しましょう。

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キヌアとタコのサラダ NASAが「1つの食材が、人間にとって必要な全ての栄養素を提供することは不可能だが、キヌアは植物界、動物界において何よりもそれに近いものである」と語ったスーパーフードと、栄養価の高いタコとの組み合わせは最高のおつまみ。赤よりもカリウムを豊富に含む白ワインと合わせて、ヘルシーな食卓はいかがでしょうか? ![]() アイアンストーン ”オブセッション” シンフォニー シンフォニーはマスカット種とグルナッシュ・グリ種の交配によって産まれたアメリカ原産品種。華やかなマスカットや白桃の香にピリッとスパイシーな風味が特徴の大人気な白ワインです。 ![]() エスタンシア ピノグリージョ エレガントで豊かな果実実をもち、口当たりはすっきりとしておりフィニッシュにはいきいきとしたミネラル感がお楽しみいただけます |
タコのガリシア風 スペイン・ガリシア地方のタコ料理で、「Pulpo a feira(祭りだこ)」と呼ばれています。 魚貝類と言えば、白ワインのイメージですが、このタコ料理にはなぜか赤ワインがよく合います。 キリッと冷えた赤ワインとピリ辛なおつまみで、スペインバルのようなオシャレ空間に。 ![]() フランシスカン ナパヴァレー メルロー ワイナリー葡萄畑の隣にはオーパスワンやシルバーオークが並ぶ素晴らしい地区です。 フランシスカンのメルローは、そのボディとコクの深さから、よくカベルネ愛好家のメルローと呼ばれています。 ![]() シミ ソノマカウンティ メルロー スパイシーでエレガント、多才な印象で、赤系や黒系の果実が相互に交じり合い、みずみずしく幾層にもなって感じられます。ストラクチャと素晴らしくバランスのとれた酸を持っています。 |
追伸
蛸のとキヌアのサラダには白ワインを合わせてみようと思いエスタンシア ピノグリージョとシンフォニーを合わせてみました。
アボガドとオリーブオイルのオイリーさと蛸のミネラル感がどちらのワインもピッタリで良く合っていました。そして、エスタンシア ピノグリージョとシンフォニーの粘性がオリーブオイルとよくマッチしていました。
今回合わせた白ワインはどちらも果実の甘味を感じるワインでしたが、よりドライな白ワインを合わせてみても相性が良さそうです。シンフォニーはどんなお料理にも幅広く合わせることが出来る万能な白ワインです。
蛸のガリシア風には赤ワインを合わせてみようと思い、ピノノワールとメルローを合わせてみました。
メルローはにんにくとオリーブオイルとじゃがいもの香ばしさと良くマリアージュしていました。
ピノノワールは合わない事は無いのですが、ピノノワールの華やかさや果実味が勝ってしまいマリアージュとまではいきませんでした。今回はメルローがマリアージュしていましたが、丸みのある、モダンタイプのカベルネソーヴィニヨンも合いそうだな〜と思いました。
以上、実際に合わせてみた感想です。

