ペトリュス、オザンナ、ベレール・モナンジュなど右岸のスターワインを育て上げた、世界屈指のワインメーカー、クリスチャン・ムエックス氏。彼は、2008年にはデキャンター誌の「マン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれている、現代ワイン界の伝説的人物です。

そのムエックス氏が、カリフォルニアにおけるプレミアム・ワインの産地であるナパ・ヴァレーに、1982年に設立したのがドミナス・エステートです。当時のナパでは、ブドウ栽培とワイン醸造は分業制が一般的でしたが、ムエックス氏はブドウ造りから瓶詰めまでを一貫して行うボルドーのドメーヌ方式を持ち込み、品質を徹底管理するスタイルを確立。カリフォルニアワイン界に大きな衝撃を与えました。
こうして誕生したドミナス・エステートのワインは、ボルドーの技術とナパ・ヴァレーのテロワールが見事に融合した上質なパワーとエレガンスを感じるスタイルです。カリフォルニアの持ち味である円熟した味わいに加え、ボルドーのグランヴァンに通じる複雑性を兼ね備えています。

2010年ヴィンテージではワイン・アドヴォケイト誌で初のパーカーポイント100点を獲得し、2013年ヴィンテージにて2度目の100点を獲得いたしました。ドミナスの畑から目と鼻の先にあるオーパス・ワンをも凌ぐカリフォルニア最高峰ワイナリーの一つとして、その地位を揺るぎないものとしています。

こうして最高のテロワールから、ドミナス、またセカンドワインであるナパヌックと、最高のワインを生み出してきたムエックス氏が、もっと気軽に若いうちから楽しめるワインを造りたいという思いから生み出したのが、このオテロです。オテロは、ドミナスとナパヌックと同じ畑、ナパヌック・ヴィンヤードの別区画から収穫した若樹のブドウを100%用いて造られる、ドミナスのサードラベル的ワインです。
2006年が初ヴィンテージで、ワインの名前は、『Otez（オテ）…give up』、 『L'eau（ロウ）…water』。 水はもう十分だ！＝だからワインを飲みましょう！というフランス語の素敵なシャレに由来しています。また、日の丸にも見える紅白のラベルは、日本の文化を愛するムエックス氏と奥様のオリジナルデザインです。ボルドー右岸最高の造り手が手掛けたオテロはドミナスに通ずるエレガンスさを持ち、味わいのコンセプト、ラベルにまで日本のワインラバーへの想いが込められたワインです。

2013年ヴィンテージのドミナスはワイン史上類を見ない同一ヴィンテージで100点の4冠を獲得いたしました。ロバート・パーカー氏100点、デカンター誌100点、アントニオガローニ氏のヴィナス100点、ジェームス・サックリング氏100点の偉業達成です。ワイン史上最高評価のドミナスに通じながらも熟成を待たずにすぐに楽しめるオテロを是非お楽しみくださいませ。