ホワイトハウス公式晩餐会に採用　日本人女性醸造家が掴んだアメリカンドリーム

アキコさんはエドのもとアシスタントとしてワイン造りを学び始めます。

約10年の歳月が流れお墨付きをもらった2010年ヴィンテージからアキコさんがワインメーカーに就任。カリフォルニアで初めての日本人女性ワインメーカーとなったのです。現在もエドはコンサルタントとしてフリーマンに携わっていますが葡萄栽培からワイン造りは一貫してアキコさんが手掛けています。

フリーマンのワインはエドがワイン造りを行っていた2009年までもワインスペクテイターTOP100ワインにピノノワールが選出されるなど高評価を獲得していましたが転機が訪れたのは2015年4月の事でした。

日本の安倍晋三首相を招いて行われたバラク・オバマ元大統領のホワイトハウス公式晩餐会に、2013年ヴィンテージの涼風シャルドネが供されたのです。これにより一躍脚光を浴びました。

ニューヨークタイムスはシャルドネテイスティング企画でフリーマンのシャルドネをカリフォルニアワインらしいリッチで熟した果実味のあるスタイルと活き活きした酸味とミネラルを有した冷涼なスタイルとの融合と評してトップ評価を与えています。

そして2019年にはワインエンスージアスト誌が発表した年間TOP100セラ―セレクションワインにてグロリア・エステート・ピノノワール2016年が堂々の第8位にランクインするなどさらなる成長を遂げています。

アキコさんは現在もカリフォルニアでワイナリーと畑を所有する唯一の日本人女性醸造家として、つつましく切れ味のある高品質ワインを造り続けています。

グロリア・エステートは急勾配斜面にある畑で、ワイナリーに隣接している自社畑です。2019年にワインエンスージアストTOP100セラ―セレクションで第8位を獲得したワインです。栽培は、アキコさん自身がヴィンヤード・マネージャーと一緒に管理しています。