農場経営から始まったジョセフ・フェルプス社は1972年、カリフォルニアのセント・ヘレナ近郊、スプリングヴァレーにその名を冠したワイナリーを設立しました。

大切に育てられたブドウ畑は起伏のある広大な牧場や、オークの森といった豊かな自然に囲まれています。

多くの品種を生産するフェルプス社ですがその名を世界に知らしめたのはカリフォルニアで最も芳醇で深い味わいを持つといわれるインシグニアです。

カリフォルニア初となるボルドーブレンドのワインが”インシグニア”です。そのワインは、当時カベルネソーヴィニヨンやメルローなど単一品種のワインしか存在しなかったカリフォルニアにおいて、数種類のブドウを独自にブレンドし、そのワインに固有の名前をつける新たなジャンルを切り開きました。

雑誌BRUTUS誌が「玄人のためのオーパス・ワン」と称したことでも知られています。

インシグニアは1991年のパーカーポイント100点を始めに1997年、2002年、2007と4回のパーカー100点を獲得 しています。

面白いことに100点を獲得したヴィンテージは初めから100点を獲得した訳ではありません。

全て複数回の試飲を重ねるごとに点数が上昇し100点に辿り着いています。インシグニアの素晴らしい熟成ポテンシャルを証明しています。

さらにはワインスペクテイター誌が発表するトップ100ワイン2005年度にて2002年ヴィンテージが世界第1位の栄冠を手にしました。

1970年代から造られるカベルネソーヴィニヨンは、インシグニアのセカンド的存在として高い評価を受けています。ジョセフ・フェルプスのワインではこちらのカベルネのみ熟成にフレンチオークの他にアメリカンオークを使用しています。これにより味わいにスムーズでシルキーなフィニッシュと、やわらかなタンニンが生まれ柔らかさが増してリリース直後からお楽しみいただけるのが最大の特徴です。