地質のスペシャリスト、ジオロジストでありゴーストホースのオーナー兼ワインメーカーであるタッド・アンダーソン氏。

彼は 30 年以上に亘りナパでワインを造り続けるなかで 「米国の究極のワインとは・・」と、その答えを求めて 「馬を駆り、亡霊の馬を狩る“ゴースト・ホース”」 を完成させました。

ゴースト・ホースの最初のヴィンテージは2000年でしたが、この伝説のワインが本当に存在することを世界が知ったのは、2009年12月のことでした。ニューヨークでカルトワイン・アゲインスト・ゴーストホースというブラインドテイスティングが行われ、それまでカルトワインの頂点として揺るぎない地位を確立していたハーラン・エステートやシェーファー、マヤなどを上回る評価を獲得しました。

それ以来、ゴーストホースのワインは世界で最も話題のワインへと躍り出ました。

ゴーストホースの葡萄畑はナパの山間部であり冷涼な新たに注目されている産地クームズヴィルにあります。

クームズヴィルは葡萄の生育・成熟期間がナパヴァレーで最長の “極み のエリア環境下にあり、非常にゆっくりと成熟を迎えることから強靭な葡萄が多く育つ地域として造り手に知られており、次世代のナパヴァレーにおける最有望格、裏の優良栽培地区と位置付けられています。

ナパにおいて山間部でもともと注目されていたハウエルマウンテンが暑い山カベとするとクームスヴィル地区は冷涼な山カベ地帯となり、ヴァレーフロアや北部ナパとはキャラクターが全く違います。標高858メートルに位置する葡萄畑からは複雑かつユニークな酸を備えます。

葡萄畑には黒葡萄はカベルネソーヴィニヨンだけが植えられています。その中に5種類の異なるカベルネが植えられ、畑の異なる部分から収穫され、それぞれの葡萄にすべて違ったユニークな醸造方法を施しています。総生産量は僅かに1,000から1,500本程しかありません。2012年にシャルドネが追加されましたが生産量はこちらもたったの300本程となっています。

ゴーストホースの赤ワインは全てカベルネソーヴィニヨンですが５つの異なるキュヴェが存在します。

セカンドワインの様な存在のシャドウ、ハーランなどのカルトを超える評価を獲得したスタンダードキュヴェのカベルネソーヴィニヨン・ナパヴァレー、そしてファントム、アパリッション、スペクター、プレモニションと上位のワインがありますがゴースト・ホースという名前の通り存在自体が幻の様で市場では全く見ることができません。

各階位のゴーストホースはそれぞれ違う区画の独立したキャラクターをもつ葡萄の特性を極限まで引き出され、ひと樽で数千ドルする最高級の新樽を贅沢にも 2 度使用して各ロットが醸造されてます（ダブルオーク法）。

2021年にワイン検索サイトワイン・サーチャーが発表し、新たなトップカルトワインが誕生しました。

カリフォルニア、ナパヴァレーで最も高価なカベルネのワインを、スクリーミング・イーグルがトップから滑り落ち、ゴースト・ホースのトップキュヴェであるスペクターが4200ドルでトップとなったのです。

現在は新たなトップカルトとしてその地位を確立しています。