ルイ・ロデレールは、1776年設立の老舗シャンパーニュ・メゾンです。

華々しいビジュアルの広告を掲げ市場を席巻する大規模なシャンパーニュブランドの中で、「手仕事の芸術品」と称される丁寧なシャンパーニュ造りを守り続けている稀有なメゾンです。

ルイ・ロデレールは、1776年の創業当時から2世紀にも渡り、一貫して家族経営を続けています。彼らはクオリティへの飽くなき追求のために利益優先の企業形態をとらず、このスタイルを継続。そして、一家の誇りとポリシーが、他のシャンパーニュ・メゾンとは一線を画す、ルイ・ロデレールの佇まいに表れています。

ルイ・ロデレールは、数あるシャンパーニュ・メゾンの中でも随一の広さを誇る約240haに及ぶ自社畑を所有しています。

必要とするブドウの8割を自社畑でまかうことが可能で、これは他のシャンパーニュ・メゾンが、多くの買い付けのブドウを使っていることからみても、非常に例外的です。自社畑であるということは、ブドウの栽培から徹底した手入れが出来るということであり、質の良いブドウを手に入れるには必須の条件と言えます。

さらにルイ・ロデレールはシャンパーニュ地方における最大級のオーガニック生産者のひとつとして知られ、現在は広大な自社畑の約半分をオーガニックで栽培。

プレステージ・キュヴェのルイ・ロデレール クリスタルにおいては、2012年ヴィンテージより、オーガニック栽培においても特に厳しい条件で栽培されたビオディナミのブドウを使用して仕立てています。

ルイ・ロデレールでは、毎年仕立てたワインをブレンド用に熟成させておく、「リザーヴワイン」を大量に保管しています。リザーヴワインの管理には多大なコストと手間がかかりますが、シャンパーニュに深みと複雑性を生み出し、ロデレール・スタイルを実現しながらブレンドの個性を表現するには大切な要素。これはルイ・ロデレールだからこそできる贅沢な製法と言えます。

その地位と名声も不動の地位を築き上げ、トップキュヴェのクリスタルは2002年にワイン＆スピリッツ誌より100点を獲得すると2008年にはジェブダナック、ジェームス・サックリング、ワインエンスージアストの3誌より100点を獲得するトリプルパーフェクトを達成。クリスタル・ロゼは2002年にワイン＆スピリッツ誌より100点を獲得し、2008年にはワインアドヴォケイトより100点を獲得しています。

こちらのヴィンテージ・ロゼは、自社畑にある35に分けられた小さな区画のピノノワールと、より冷涼な石灰岩土壌に広がる畑で育ったシャルドネを用いて仕立てる贅沢な1本です。