アンリ・ジローは1625年、フランソワ・エマールによって創立された長い歴史を持つシャンパーニュメゾンで、間もなく400年の歴史を迎えようとしています。

彼らの魅力的なワインのほとんどは、シャンパーニュが誇る銘醸地のアイ村で始まります。この地はチョーク質の土壌を基盤としており、17世紀から高品質のピノノワールの産地として知られ、王族や聖職者からも高く評価されていました。

アンリ・ジローは19世紀中ごろから第一次世界大戦までの困難な時期を経て、10代目当主レオン・ジローがアメリカの台木への継ぎ木技術を導入することで復興を果たしました。この伝統は現在の12代目当主クロード・ジローに引き継がれ、彼は1990年にフュ・ド・シェーヌをリリースし、ワイン愛好家と評論家から高い評価を受けるようになりました。

繊細にして芳醇、奥深さと複雑性を兼ね備え、味と香りの奥からフィネスが感じられる・・・それが、アンリ・ジローの個性です。

栽培されるブドウの種類はピノノワールとシャルドネで、今も頑固までに守り続ける伝統製法で、ブドウ本来のピュアな味わいを生かしています。ブドウはすべて手摘みで、収穫されたブドウは酸化を防ぐため、すぐに醸造所へ運ばれ、そして不要物は完全に取り除かれ、プレス機にかけられます。

そして低温浸透のあと、シャンパーニュに複雑なアロマをもたらすため、特別にあつらえたアルゴンヌの森産の樫の樽でゆっくりと発酵させます。この特別なオーク樽を使うことで、シャンパーニュにグレープフルーツやバニラ、ココナッツといった複雑な香りが生まれています。

ワイン評論家のロバ—ト・パーカーはアンリ・ジローのワインを次のようにコメントしています。

「ほとんど人に知られることのないこのドメーヌは、最高のシャンパーニュメゾンだろう。このハウスのシャンパーニュは、むしろ蜂蜜味のあるブルゴーニュの白に近い。伝統のオーク樽で熟成されたプレステージクラスの『フュ・ド・シェーヌ』はクリュッグのような余韻をもちながら酸化度がより低く、強いボディを感じさせる。ノン・ヴィンテージ シャンパーニュの中でもアンリ・ジローは最高峰の一つといえる。」

現在、アンリ・ジローは390年以上の歴史の中で繊細かつ豊かでエレガントなシャンパーニュを提供し続けており、アイ村のピノノワールの本質を表現するシャンパーニュとして知られています。

シャルドネのグレートヴィンテージに限り数千本造る稀少なキュヴェです。アイ村の自社畑のシャルドネを100%使用し、すべて小企画の”La Croix Courcelleクロワ・クールセル”のものが使われます。