ナパ、ラザフォードで最も上質なカベルネの畑であり伝説的な畑として羨望されるのがベラ・オークス・ヴィンヤードです。ベラ・オークスは、30年以上に渡りハイツ・セラーズやスタッグリンにブドウを供給してきました。


ハイツ・セラーズは1976年フランスワインをカリフォルニアワインがブラインドテイスティングで勝利した伝説のパリ・テイスティング通称”パリスの審判”に、カリフォルニアから出品された５本のうちの１本です。

そのナパを代表する造り手が認めワインを作り続けていたのがベラ・オークスの畑ですが2010年に著名な アート・ディレクターのスザンヌ・ディール・ブースが所有することになり、葡萄の供給から自社元詰めへ方針転換を行うことになりました。その方針転換は夢のようなスターが集結する素晴らしいものとなりました。

オーナーのスザンヌが呼びかけたメンバーはそうそうたるワイン界のスーパースターたちでした。

葡萄栽培家はナパ屈指の栽培家であるデイヴィ ッド・エイブリュー。今までに手掛けた葡萄畑からはワインアドヴォケイトだけでも16回もの100点を獲得しています。

ワインメーカーはカルトワインであるアローホ（現アイズリー・ヴィンヤード）のチーフワインメーカーをを務めた醸造家ナイジェル・キンズマン。マスターブレンダーとしてはシンデレラワイン請負人の異名を持つミッシェル・ロランを迎え、ドリームプロジェクトとしてワイ ンとアート、そして文化の融合を目指すワイナリーを設立しました。

このチームによって新たにスタートしたワイナリーはエイブリューによって畑の改植が2012年に行われました。ワイナリーは2016年にはワインを作りましたが自分たちが納得するものではなかったため16年と17年のリリースを断念、葡萄が成長してきた2018年ヴィンテージを初リリースすると翌年2019年にはヴィノスのガローニより100点を獲得、2021年には2度目の100点を獲得するなど既に完成の域に達しています。