1981年ジョン・ウィリアムス氏とラリー・ターリー氏の共同でセントへレナに設立された家族経営ワイナリー。ジョン・ウィリアム氏はスタッグス・リープの創立時の従業員第1号であった事と、19世紀頃、セントヘレナの町のすぐ北にカエルの養殖場があり、その歴史に敬意を評して、自らのワイナリーをそれに因んでフロッグス・リープと名付けました。 環境問題にもいち早く取り組んだオーガニック栽培の先駆者でもあります。ビジネスライクに生産する事を目的としない為、生産量は10年前と変わらぬ6,0000ケース。ワインは自然の産物を哲学にテロワールが優しく表現されています。 フロッグス・リープのワインの最も大きな特徴としてアルコール濃度が決して14％を超える事が無い点が挙げられます。
タオイズム（道教）の節に、「土をもって壺をつくるが、壺の中の空間にこそ意味がある。木をもって家を作るが、家の中に住まいの空間があるからこそ快適なのである。材料となるものは存在するものだが、存在しない部分を我々は使うのだ。」というのがあります。この「存在しない」ことが重要であるということが、フロッグスリープのシャルドネに対するアプローチの定義です。
ワインメーカーとしての重要な貢献とは、できるだけ自分たちの影をワインに反映させないように強いることだと認識しています。それは、シャルドネがシャルドネらしく輝き、エネルギッシュで、新鮮かつ純粋であることを可能にします。 より多くの木を使って家を建てるようなことをしないで、慎み深く控えめなワイン作りに賛同します。「シャルドネを“フルーツ”以上のものとして過大評価することはないが、“地球”以下のものとして過小評価することもない。」と。心の奥底にあるこの目標が所以で、このワインにとって根幹の地である、ナパ・ヴァレーのカーネロス地区を1982年に選びました。
純粋な味わいとクリーンな口あたりは、究極的に上品でエレガントで、どんなお料理との相性もバツグンです。
映画「サイドウェイズ」にて鈴木京香演ずる田中麻有子が働いているワイナリーがこちらのフロッグス・リープ・ワイナリーです。