派手さというよりも均整の取れた味わいという表現がぴったりのワイン

ナパヴァレーの最北部カリストガ及び中南部ヨントヴィルの優良契約畑のブドウを使って造るコストパフォーマンスの高いカベルネです。 過熟させずに摘み取られたブドウは約半分を除梗し、 低温浸漬の後約1ヶ月の発酵を経て、さらに 舌触りとストラクチャを高めるために発酵後浸漬（エクステンデッド・マセレーション）を行っています。

低温浸漬はブルゴーニュの神様と呼ばれるアンリ・ジャイエが取り入れていた醸造方法で葡萄の凝縮度を引き出す手法です。発酵後浸漬は文字通りアルコール発酵が終了した後も、引き続きマセレーション(醸し)を行う醸造方法でタンニンの成分や複雑な風味成分がより抽出されます。発酵後浸漬はフランス・ボルドー地方のワイナリーでは一般的に行われておりますが、カリフォルニアでは色素や風味が過度に抽出される事がある為行わない事が一般的です。

この事からもスカラー＆メイソンのスタイルや使用される葡萄が一般的なナパのカベルネと違う事が分かります。これにより軽やかなスタイルの中にナパらしい凝縮度と複雑性を備えたワインとなります。派手さというよりも均整の取れた味わいという表現がぴったりのワインです。