創業者のジョン・シャーフエンバーガーは、生物地理学の知識を活かし、アンダーソンヴァレーの季節ごとの生育温度とフランスのシャンパーニュ地方との間に類似性 を見出しました。

そして1981年にメンドシーノのアンダーソンヴァレーに「アメリカにおける最高品質のスパークリングワインを造る」 ことを掲げシャッフェンベルガー・セラーズを立ち上げたのです。

太平洋の海岸線からわずか数マイルのところに位置するワイナリーは、太平洋からの冷たい海風と霧の影響を受け、真夏でも平均気温は23度程度と非常に冷涼な気候です。そのため、ゆっくりとブドウが成熟し、糖度とアロマ、そして酸をしっかりと備えたスパークリングワインに最適のブドウが育ちます。

シャッフェンベルガー・セラーズでは、このアンダーソン・ヴァレーに所有する約47haの自社畑に加え、長年にわたり信頼関係を築いてきたメンドシーノ郡各地の契約農家が育てたブドウを使用し、スパークリングワインを丁寧に生産しています。自社畑はサスティナブル農法を実践しフィッシュフレンドリーファーミングの認証を受けています。

ワイナリーは2004年に新たな転機を迎えます。それはフランスのトップ・シャンパーニュ・メゾンであるルイ・ロデレールの傘下に入るという事でした。これにより、シャンパーニュ仕込みの一流のノウハウを受け継ぎながら、その品質に磨きをかける事になりました。

2018年にはニュージーランドやソノマ、アンダーソンヴァレーで活躍したジェフリー・ジンドラが新たなワインメーカーに就任。ジェフリーは、メンドシーノの多様性を反映した、高品質で美味しいスパークリングワインを造るというワイナリーの哲学を忠実に表現しています。

こちらのシャッフェンベルガー ブリュット・エクセレンスは、ワイナリーの顔とも言えるワインです。設立後間もない1980年代からホワイトハウスの重要な会談に採用され一躍スポットライトを浴びることとなりました。近年でも、ワインスペクテーター誌では特に優れたワインに与えられるトップバリューを2度も獲得、ワインエンスージアスト誌では92点を獲得するなど、高いクオリティを保ち続けています。

手掛けられるスパークリングワインには毎年平均して12％のリザーブワインが加えられています。これによってクラシックで一貫したフレーバーとアロマを生み出しています。