G.H.マーテル（G.H. Martel & C°）は、1869年にフランスのシャンパーニュ地方、エペルネ近郊のアヴネ・ヴァル・ドールにて、タブラン家（Tabourin家）によって設立された老舗のシャンパーニュ・メゾンです。

創業から第一次世界大戦までの「ベル・エポック」と呼ばれる時代に大きく成長を遂げました。1979年、当時のオーナーであったアンドレ・タブラン氏の逝去に伴い、ラプノー家（Rapeneau家）がメゾンを引き継ぎました。ラプノー家は、自身のメゾンであるエルネスト・ラプノーを運営していましたが、G.H.マーテルのブランドを守り、さらに発展させることに注力しました。

代々伝統を重んじ、テロワールを尊重するラペノー家

現在、ラプノー家の4代目であるクリストフ・ラプノー氏がメゾンを率いており、家族経営としてはシャンパーニュ地方最大規模の生産者の一つとなっています。自社で約200ヘクタールのブドウ畑を所有し、年間生産量は800万本に達し、その生産能力は1000万本に及びます。

また、G.H.マーテルは優良生産者8社を傘下に持ち、その中にはラプノー家が100%所有するメゾン「ヴィクトワール」も含まれています。同社は、シャンパーニュのみを生産する専門企業として、伝統的な醸造法を守り続けています。

さらに、G.H.マーテルのセラーは2015年7月4日にユネスコの世界遺産に登録され、その歴史的価値が認められています。

「コント・ド・ラモット」はエルネスト・ラプノー氏が60年前から手掛けているブランドで、ラプノー家の52区画の高品質なぶどうのみをセレクトして造られます。しっかりとした骨格を感じさせる低価格でありながら品質の高いシャンパーニュです。